掲載された論文につきまして
院長 葛籠の説明
嚢胞性変化を呈した多発性インスリノーマの一例になります。
病例は67歳の男性です。
2000年頃から倦怠感、動悸を自覚しており、
いろんな病院を受診しましたが異常ないと言われたとのことです。
いろんな病院を転々していたらしいのですが、
症状の原因が分からず2008年に私の所に診察にきました。
症状の原因は膵臓に実質性の腫瘍をつくりインスリンを継続的に分泌するために
低血糖を継続的に起こすインスリノーマであると発見しました。
またこの病気にしては珍しく実質性だけではなく、
のう胞形成しておりめずらしいということで掲載されました。
インスリノーマは世界仰天ニュースでもとりあげられるほど珍しい病気で
20万人に一人ではないかといわれています。
その珍しい組織型でしたので非常に貴重な症例でした。
現在は手術して元気です。